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弁理士の年収
特許事務所の危機管理
先日見たパテント誌に、
特許事務所の危機管理に関する記事がありました。
細かい内容までは覚えていませんが、
企業などのお客様から見ると、特許事務所の危機管理能力は
総じて低く映るようです。
そういえば、以前に勤務した事務所では、ウィルス対策がされておらず、
通信障害でメールやFAXの送受信が正常にできなくなる事態になりました。
そのときは、私が2~3日かけてウィルスを特定して、
手動でウィルスの駆除作業を行った記憶があります。
小規模な事務所は費用面で限界がありますが、
お客様の大切な情報を守るという意識は必要だと思います。
弊所では、ウィルス対策などはもちろんのこと、
データのバックアップは、遠隔地でのバックアップも含めて3重にとっています。
それと、廃棄書類はすべて有償で溶解処理をしていますし、
職場の部屋にはICカードがないと入れません。
特許事務所でも、このくらいの危機管理はすべきかなと思います。
弁理士や特許事務所に対する苦情
日本弁理士会の資料によれば、
弁理士に対する苦情の半数以上が
「手続の不備に関する苦情」と
「報酬額に関する苦情」だそうです。
例えば、
補正によって権利範囲が狭くなり、
本来望んでいた内容と違ってしまったというケースや、
弁理士側は「出願時の費用」と伝えたつもりが、
依頼者側は「登録まで全て込みの費用」と受け取ったケース、
などです。
最大の発生原因は、
依頼者とのコミュニケーション不足で、
弁理士と依頼者との間で誤解が生じることが多いようです。
弁理士にとっては当然のことでも、
お客様には不明なことも多いので、
お客様目線にたった丁寧な対応が必要だと思います。
弊所では、
初めてのお客様に対しては、
手続きの流れ、費用、各種制度、などを
独自の書類で細かく説明し、
全て納得頂いた上で御依頼を
お引き受けするように注意しています。
また、良い点だけをアピールすることなく、
拒絶の可能性など、お客様の不利益の可能性についても
十分にご説明するように配慮しています。