ブログのお引越しに伴って、
アメ○ロの記事を整理しているのですが、
2009年12月に書いた記事の中に、
当事務所の現況を予感させるような記事がありました。
新設オフィス(新潟オフィス)の営業開始予定日まで、
あと1カ月になりました。
オフィスを新たに設置することになるため、
通常の独立開業と同じようなインフラ工事も必要になりますが、
今月末に、独立開業後、10年の節目を迎えます。
個人事業主の10年目の生存率は11.6%という
データがありますが、
※関連記事「個人事業主の生存率」
お客様に恵まれたり、運が良かったりで、
この10年間は、総じて順調だったように思います。
私の予期しない事情で共同経営者が3名から2名になる
ハプニング?もありましたが、
むしろ、それから良い方向に向かった気がします。
「埼玉ナンバー1の特許事務所」
「経営者の年収*千万円以上」
「インキュベーションオフィスを早く卒業する」
「弁理士を数名雇用する」
「所員10名以上の規模にする」
:
今でも、10年前に掲げた目標を良く覚えています。
目標を達成したかどうかは別として、
今の環境や状況にほぼ満足しているので、
これからの先の目標は、ずばり「現状維持」です。
9月で無事に開業9年目を迎えます。
少し振り返ってみると、
<1年目~3年目>
事務所の経営を軌道に乗せるために、
とにかく、がむしゃらに働きました。
勤務弁理士時代には経験したことが無かった
大型の知財コンサルをたくさん経験し、仕事の幅が広がりました。
事務所の経営が最優先だったので、
自分の事を考える余裕はまったくありませんでした。
<4年目~6年目>
相変わらず忙しかったですが、
所員が10名を超えて役割分担ができるようになり、
少し自分の事を考える余裕が生まれました。
結果、共同経営の難しさを痛感することになりました。
でも、仕事は順調でしたので、
仕事に没頭することで、方向性の違いは棚上げすることにしました。
<7年目~8年目>
方向性の違いは埋まらないことが分かったので、
新たなルール作りを提案しました。
結果、仕事に対するモチベーションはUPし、
弁理士になってから最高の成果が出せました。
激務でしたが、私にとっては最高の2年間でした。
<9年目>
いろいろ考えていることはありますが、
さて、どうなるでしょうか?
日本弁理士会の資料によれば、
弁理士に対する苦情の半数以上が
「手続の不備に関する苦情」と
「報酬額に関する苦情」だそうです。
例えば、
補正によって権利範囲が狭くなり、
本来望んでいた内容と違ってしまったというケースや、
弁理士側は「出願時の費用」と伝えたつもりが、
依頼者側は「登録まで全て込みの費用」と受け取ったケース、
などです。
最大の発生原因は、
依頼者とのコミュニケーション不足で、
弁理士と依頼者との間で誤解が生じることが多いようです。
弁理士にとっては当然のことでも、
お客様には不明なことも多いので、
お客様目線にたった丁寧な対応が必要だと思います。
弊所では、
初めてのお客様に対しては、
手続きの流れ、費用、各種制度、などを
独自の書類で細かく説明し、
全て納得頂いた上で御依頼を
お引き受けするように注意しています。
また、良い点だけをアピールすることなく、
拒絶の可能性など、お客様の不利益の可能性についても
十分にご説明するように配慮しています。