特許明細書は長文になりますので、
通常、複数行を一単位として、一単位ごとに、
段落番号【xxxx】を付けることになっています。
【0001】
従来、・・・
【0002】
本願発明は、・・・
こんな感じです。
先日、書類を作成するために、
私が出願を担当した過去の特許明細書を開いたのですが、
段落番号が【10000】を超えていました。
単純な発明の特許明細書であれば、
段落番号が【0100】前後のものも普通にありますので、
その100倍、つまり100件分です。
ちなみに、段落番号は、
一文字ごとに付けても良いのですが、
そのようなイレギュラーなことはしていませんので、
文書全体では、かなりの文字数になります。
文字を検索したり、文章を上下にスクロールするだけで、
ものすごく時間がかかりますし、
マクロを使って段落番号をつけ直す作業だけでも
10分くらいかかりました。
このような特許明細書を0から作成していたら
時間がいくらあっても足りませんが、
複数の出願をひとまとめにした結果、
長文の特許明細書に仕上がりました。
出願は1件だけではありませんでしたので、
かなりの準備時間がかかった記憶がありますが、
一番大変なのは、
特許明細書を受け取った審査官ですね。
すべてに目を通すことは無いとは思いますが、
中間処理時の(新規事項追加)違反の判断はどうするのでしょう?
弁理士の補正根拠だけを信じるのか、
特許明細書を隅から隅までチェックするのか…
いずれにしても、ご迷惑をお掛けしますm(__)m
※あなたにおススメする関連記事
競争力を高める機械系特許明細書の書き方 (知財実務シリーズ) [ 志賀国際特許事務所知財実務シリーズ出版委 ] 価格:3,780円 |
競争力を高める電気系特許明細書の書き方 (知財実務シリーズ) [ 志賀国際特許事務所 ] 価格:3,240円 |
改訂8版 特許明細書の書き方 より強い特許権の取得と活用のために (現代産業選書知的財産実務シリーズ) [ 伊東忠彦 ] 価格:4,860円 |
「一万個」への1件のフィードバック
コメントは停止中です。