弁理士独立開業マニュアル(9)「開業当初の業務」

上記記事の続きです。

お金の話が続きましたので、
実務の話に戻します。

知財の専門家として、

「どのようなサービスを
 中心に提供していくか」

によって大きく違ってきますが、

ここでは、モデルケースとして、

大部分の弁理士が選択するであろう
「特許出願業務」
について書いてみます。

特許出願業務による主な売上を、
時系列で考えてみると、

(1)出願

 → (数ヶ月後~数年後)→

(2)中間処理

 → (数ヶ月後)→

(3)成功報酬

という感じになるかと思います。

外国出願を含めて考えると、
1件の国内出願に対して

上記の流れが、出願国の数だけ、
同時並行的に走ることになりますが、

結局のところ、
全ての起点は

最初の「(1)出願」になります。

ということで、
開業当初に注力することは、

「如何にして
 出願業務を獲得するか」、

ひいては、

「如何にして
 数ヶ月後、数年後の業務を生み出すか」、

これに尽きると思います。

他事務所の外注案件を受任したり、
中途受任をしたりしない限り、

開業当初は
「(2)中間処理」の業務は
皆無なわけで、

開業当初から数年間は、

「(1)出願」の業務だけに集中できる、

最初で最後の絶好のチャンスです。

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