上記記事の続きです。
独立開業時の初期費用については、
別の記事にも
書かせて頂いたのですが、
独立開業を考えている弁理士先生のために、
「弁理士独立開業マニュアル」として
体系的に纏めておきたいと思います。
ただ、「自宅開業」まで含めてしまうと、
「パソコンと電話の費用だけで開業できるよ」
という話にもなりかねないので、
自宅開業以外の
「事業用賃貸」
または「居住用賃貸」
に的を絞ってみます。
「初期投資を抑えること」に重点をおくなら、
なんといっても「居住用賃貸」でしょう。
「居住用賃貸」物件の保証金の相場は、
0円から賃料の2ヶ月分との事ですので、
賃料が15万円/月の場合、
初期投資は最大で30万円前後で済みます。
一方、
「事業用賃貸」物件の保証金の相場は、
賃料の6ヶ月から10ヶ月分との事ですので、
同じ賃料の場合、
初期投資は90~150万円程度になります。
ただ、地方なら、
「事業用賃貸」でも賃料の2ヶ月分ほどで
済む場所もあるそうです。
ちなみに、当所の川越オフィスは
バリバリの地方ですが(^^;
保証金は、
賃料の6ヶ月分でした。
初期費用としては、他に
事務機器、文房具類、名刺、挨拶状、などがありますが、
金額が大きなものでいえば、
内装工事費用や、オフィス家具、などでしょうか。
内装工事費用は、
オフィスの広さや内容によりますが、
簡易なパーティションを
設置する程度なら数十万円、
インフラ工事(電気、ネット、電話)、
エントランス工事、サイン工事などを
含めると軽く数百万単位の金額になります。
オフィス家具もピンキリなので、
算定が難しいですが、
安価なものや中古品を揃えれば数十万円、
高価なものを揃えると
数百万円という感じでしょうか。
弁理士の情報はありませんが、
弁護士の内装予算の最多分布帯は、
200万円~300万円
とのことです。
ということで、
平均的な初期費用としては、
「賃貸の保証金+200万円~300万円
+運転資金(2~3ヶ月分の経費)」
くらいのようです。
そういえば、
弁理士特有のものとして、
期限管理ソフトがありますね。
安価なものもありますが、
特許業界で有名なものを購入すると、
数百万円単位になります。
私もそうでしたが、
独立開業が成功する保証はどこにもないので、
取り扱い件数が増えてきたら
購入検討すれば足りるとは思います。
「弁理士独立開業マニュアル(6)「起業に必要な初期費用」」への6件のフィードバック
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