日本弁理士協同組合
の資料によれば、
特許事務所で起きる事故の55%が
「期限管理に関する事故」だそうです。
続きを読む 特許事務所で起きる事故のうちで55%を占める事故とは
今日、無事に開業8年目を迎えました。
正確に言うと、共同経営に途中から参画したので、
個人事業主になってから8年、事務所としては開業9年半です。
結婚記念日も忘れるくらいなので、
実は、開業日にもあまり興味がないのですが、
私の結婚指輪の裏側には、
しっかりと「2005年9月1日」の日付が刻んであります。
なぜか?
それは、開業直前に結婚指輪を紛失して買い換えたのですが(汗)、
「開業日でも刻んどこうか?」という話になったためです。
ということで、開業日だけは忘れないシステムになっております。
そんな記念すべき開業日ですが、
悲しいことに、事務所で1人さびしく仕事をしています。
所員の人数が増えて事務所が手狭になったため、
広い所に移転することになり、移転先の下見をしてきました。
大宮駅から(早歩きで)徒歩3分ぐらいの場所で、
立地条件は今よりも格段に良くなりそうです。
まだ、改装が済んでいないので殺風景ですが、
これからレイアウトなどを考えていく予定です。
私はレイアウトには全く興味が無いので、
他のみなさんにお任せするつもりですが、
角っ子&狭いところが大好きな私には、
狭くていいので、角っ子をお願いします<m(__)m>
そして、ネットカフェ(マンガ喫茶)で
仕事をするのが大好きな私としては、
ネットカフェ風に周りを囲って頂ければ最高です。
今年(2009年)一番うれしかったこと。それは、
「家内が医療保険に加入できたこと」
です。
家内は持病があるので普通の医療保険には加入できないのですが、
特別な医療保険でも「過去2年間入院歴がないこと」が加入条件になっています。
この条件がクリアできず、ここ1年ほど無加入状態になっていたのですが、
私に万が一のことがあったら家内が苦しむことになってしまうので、
何とかしたいと思っていました。
もう2年以上前になりますが、
家内は、持病で1ヶ月入院して1ヶ月退院するという状態を
半年ほど繰り返していました。
一方の私は、
仕事が終わった後に1時間以上かけて病院に行き、
1時間ほど家内の様子をみて、1時間以上かけて自宅に帰り、
炊事・洗濯・食事などを済ませ、夜中に寝る。
といった生活を繰り返していました。
家族も大変でしたが、
それ以上に本人が一番つらい時期だったと思います。
このような状態が続くのは家内によくないので、
いろいろ調べて、家内の持病に詳しい医者を見つけ出し
セカンドオピニオンを求めました。
その結果、「すぐに手術が必要です」と言われ、
腸の一部を摘出する大手術を受けました。
家内が手術室に運ばれているときに流していた涙、今でも忘れません。
家内の母親と姉もきてくれていたのですが、
私は2人に涙をみられるのがはずかしかったのでトイレの中で号泣しました。
いつも申し訳なさそうに「迷惑かけてごめんね」といって泣いている姿、
「なんでこんな病気になっちゃったんだろう。やだな。」といって泣いている姿、
などを思い出し、涙が止まりませんでした。
でも、そんな時に限って仕事が忙しく、
家内が手術を受けている間、
病院の待合室で半泣き状態で仕事をしていました。
会社・事務所はちょうど立ち上げの時期だったので、
経営者の一人として必死でした。社員もいましたし。
でも、家内が大変な手術を受けているのに、自分は冷酷に仕事をしている・・・
しばらく自己嫌悪に陥りました。なんて冷たい人間なんだろうと。
これは、今でも後悔しています。
早めに帰宅したり、会社を休むこともあったので
会社の役員の辞任も考えました。
この頃、ちょうど事務所の分裂問題が発生し、
他の二人の経営者の間に立って、お互いの考えを個々に聞いていました。
でも、本当は、人の悩みを聞けるほど余裕のある精神状態ではありませんでした。
プライベートな事を会社に持ち込むと社員にも悪影響を与えてしまうと思ったので、
会社では何事も無いように振舞いました。今もそうですが。
いろいろありましたが、手術の後は一度も入院することなく2年が過ぎ、
3年を迎えようとしています。やっと、仕事に集中でき、
勉強や遊びの時間が確保できるようになりました。
治る病気ではないので、今後も不安だらけですが、
家内を医療保険に加入させることができたことで
夫として最低限の仕事を終えた感じがしています。
こんなことしかできない自分が情けないですが・・・
元気でいられるときに、いろいろ楽しませてあげるのが
私の使命のようです。
2005年の9月に現在の会社/事務所に
共同経営者として参画してから、ちょうど4年が経ち、
5年目を迎えました。
私にとっては、毎年9月が1年間の区切りの月で、
過去1年間の反省をするとともに、
会社に残るかどうかを見直す時期になっています。
ここ1年は、反省点もたくさんありますが、
「やっと会社/事務所らしくなってきたかな~」
という印象が強いです。
社員を増やしたこともあり、業務グループが複数できて、
やっと組織らしく動けるようになりました。
あとは、
経営者以外にリーダーシップを発揮してくれる人が
現れると会社も成長すると思いますし、
経営者も楽になると思います。
この点は、今年の社員研修を担当していただいた
講師の先生からも指摘されました。
会社の今後の課題ですね。
あと、毎年この時期に悩むこと、
それは、
自分の思い描くキャリアプランと、
会社の方向性や会社でのポディションが
一致しているかどうかです。
共同経営だと、完全一致は難しいのですが、
それをどこまで許容できるかですね。
許容できている間は
会社に残っていると思いますし、
許容できる範囲を超えたときが
潮時かと思います。
来年いなくなったりして。