一発登録

久々に特許の「一発登録」がきました。

「一発登録」とは俗称で、
拒絶理由通知が一度も来ることなく、
出願後に、いきなり特許査定になるものをこう呼びます。

「ストレート登録」とかいう人もいます。

多くの出願(たしか、9割程度の出願)は、
 出願 → 拒絶理由通知 → 意見書・補正書 ・・・ → 特許査定(拒絶査定)
という流れになるのですが、

一発登録は、
 出願 → 特許査定
という流れになります。

一見難しそうに感じますが、最初から権利範囲を狭くしておけば、
一発登録を狙うことはそう難しくはありません。

大事なのは、
従来技術に近いギリギリの線で
広い権利範囲の取得を目指すことだと思います。

ただ、この「ギリギリの線」の判断がとても難しいのですが。。。
拒絶理由通知を見てから権利範囲を調整(補正)する方が楽です。

今回は割と広い権利範囲が取れましたし、
分割もできますので、その点では満足しています。

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事務所移転

所員の人数が増えて事務所が手狭になったため、
広い所に移転することになり、移転先の下見をしてきました。

大宮駅から(早歩きトコトコで)徒歩3分ぐらいの場所で、
立地条件は今よりも格段に良くなりそうです。

左斜めから見た様子↓
彩の国を愛する弁理士のブログ

正面から見た様子↓
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改装中の室内↓
彩の国を愛する弁理士のブログ

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まだ、改装が済んでいないので殺風景ですが、
これからレイアウトなどを考えていく予定です。

私はレイアウトには全く興味が無いので、
他のみなさんにお任せするつもりですが、

角っ子&狭いところが大好きな私には、
狭くていいので、角っ子をお願いします<m(__)m>

そして、ネットカフェ(マンガ喫茶)で
仕事をするのが大好きな私としては、
ネットカフェ風に周りを囲って頂ければ最高です。

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広~い権利

特許出願を行う際には、
自分が取得したいと思う権利内容を
「特許請求の範囲」という書類に記載します。

例えば、

【特許請求の範囲】
【請求項1】ハンドルを備えた車。

のような感じです。

#もちろん、この内容では特許にはなりません(汗)

さて、ここで問題ですQ

(A)ハンドルハンドルを備えた車
(B)ハンドルハンドルとミラーミラーを備えた車

どちらの権利範囲が広いでしょうか?

答えは(A)です。

(A)のようにハンドル1つよりも
(B)のようにハンドルとミラーの2つが書いてあったほうが
権利が広い、と勘違いされている方が結構、多いのですが、

実は逆で、

(B)の場合は、
ハンドルとミラーの両方を備えている車にしか
権利の主張ができないのに対して、

(A)の場合は、
ミラーを備えていなくてもハンドルを備えている車には
権利の主張ができるんです。

簡単に言うと、
「特許請求の範囲」に記載されている文書が
短いほど権利範囲が広くなります。

#例外もありますので、その辺はご容赦を

実例では、

【特許請求の範囲】
【請求項1】卵白を有する海苔海苔。

とか、

【特許請求の範囲】
【請求項1】穴付畳畳。

といった、ひじょ~に広~い権利範囲を書いた
特許出願があるそうです。

私は、これほど短い特許請求の範囲を

書いたことがありませんが、

これで特許になれば凄いですね。

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緊急出願

多くの特許事務所では仕事が定常的に発生するので、
お客様から出願のご依頼を受けても
すぐには着手できない場合がほとんです。

出願のご依頼を受けてから特許明細書の素案が完成するまでの
平均的な納期は、おおよそ2週間~3週間だと思います。

弊所も状況は同じで、原則として、
ご依頼を受けた順番で作成を進めていくのですが、
たまに納期が数日の緊急出願のご依頼があります。

2日後に学会で発表するので、その前に出願したいとか、
1週間後に製品の販売を開始したいので、その前に出願したい、
といったケースです。

こういう場合は、他の案件よりも優先して
作業を進めるしかありません。

実は2日前に緊急出願のご依頼があったのですが、
今回の納期は1.5日でした。

技術的に難易度が高い案件だったので少し苦労しましたが、
なんとか期限には間に合いました。

緊急出願の場合、発表や販売のデッドラインが決まっているので、
いつも「間に合わなかったらどうしよう・・・」と
少しドキドキしながら作業を進めています。

でも、気持ちだけ焦ってもいい成果が出せないので、
そういうドキドキ感も極力楽しみながら
仕事を進めるようにしています。

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今年一番うれしかったこと

今年(2009年)一番うれしかったこと。それは、

「家内が医療保険に加入できたこと」

です。

家内は持病があるので普通の医療保険には加入できないのですが、
特別な医療保険でも「過去2年間入院歴がないこと」が加入条件になっています。

この条件がクリアできず、ここ1年ほど無加入状態になっていたのですが、
私に万が一のことがあったら家内が苦しむことになってしまうので、
何とかしたいと思っていました。

もう2年以上前になりますが、
家内は、持病で1ヶ月入院して1ヶ月退院するという状態を
半年ほど繰り返していました。

一方の私は、
仕事が終わった後に1時間以上かけて病院に行き、
1時間ほど家内の様子をみて、1時間以上かけて自宅に帰り、
炊事・洗濯・食事などを済ませ、夜中に寝る。
といった生活を繰り返していました。

家族も大変でしたが、
それ以上に本人が一番つらい時期だったと思います。

このような状態が続くのは家内によくないので、
いろいろ調べて、家内の持病に詳しい医者を見つけ出し
セカンドオピニオンを求めました。

その結果、「すぐに手術が必要です」と言われ、
腸の一部を摘出する大手術を受けました。

家内が手術室に運ばれているときに流していた涙、今でも忘れません。

家内の母親と姉もきてくれていたのですが、
私は2人に涙をみられるのがはずかしかったのでトイレの中で号泣しました。

いつも申し訳なさそうに「迷惑かけてごめんね」といって泣いている姿、
「なんでこんな病気になっちゃったんだろう。やだな。」といって泣いている姿、
などを思い出し、涙が止まりませんでした。

でも、そんな時に限って仕事が忙しく、
家内が手術を受けている間、
病院の待合室で半泣き状態で仕事をしていました。 

会社・事務所はちょうど立ち上げの時期だったので、
経営者の一人として必死でした。社員もいましたし。

でも、家内が大変な手術を受けているのに、自分は冷酷に仕事をしている・・・

しばらく自己嫌悪に陥りました。なんて冷たい人間なんだろうと。

これは、今でも後悔しています。

早めに帰宅したり、会社を休むこともあったので
会社の役員の辞任も考えました。

この頃、ちょうど事務所の分裂問題が発生し、
他の二人の経営者の間に立って、お互いの考えを個々に聞いていました。

でも、本当は、人の悩みを聞けるほど余裕のある精神状態ではありませんでした。

プライベートな事を会社に持ち込むと社員にも悪影響を与えてしまうと思ったので、
会社では何事も無いように振舞いました。今もそうですが。

いろいろありましたが、手術の後は一度も入院することなく2年が過ぎ、
3年を迎えようとしています。やっと、仕事に集中でき、
勉強や遊びの時間が確保できるようになりました。

治る病気ではないので、今後も不安だらけですが、
家内を医療保険に加入させることができたことで
夫として最低限の仕事を終えた感じがしています。

こんなことしかできない自分が情けないですが・・・
元気でいられるときに、いろいろ楽しませてあげるのが
私の使命のようです。

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