弁理士は資格の取得が先なのか実務の習得が先なのか?

※本記事は、2011年5月25日にアメブロで
公開した記事を編集したものです。

弁理士資格の取得が先か?実務経験が先か?

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いろいろ考え方はありますが、
私は「実務経験が先」の方が良いのではないかと思います。

自分の時間を犠牲にして難関資格を取得しても、
結局、実務をやってみたら、向いていなかった、

もしくは、できなかった、という話を良く聞きますし、
私の身近にもそういう方がいました。

これではせっかくの資格がもったいないですね。

それと、一昔前は弁理士資格があれば
それだけで就職できた時代もありましたが、

今では資格取得者の数が増えてきたこともあり、
未経験者の就職はかなり難しくなっている
という状況もあります。

弁理士資格が就職や転職に有利になる時代は
終わろうとしています。

公認会計士は多くの合格者が
就職できずに困っているらしいですが、

弁理士も近い将来そうなるかもしれません。

弊所のような小さな特許事務所では、やはり、
資格を持っている未経験者よりも、
資格を持っていない経験者を優遇します。

指導をしている余力がないですし。。。

それと、実務経験が無い場合、
先輩から実務指導を受ける場合がほとんどだと思いますが、

資格を取得していると、
指導する側からはそれなりの目で見られますし、
少しハードルが高くなってしまう気がします。

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私は、まったくの未経験で特許業界に入り、
実務経験を2~3年ほど積んでから
資格を取得しましたが、

今振り返って考えてみると、
キャリアの積み方としては、
一番恵まれていたのかな~と思います。

未経験で雇って頂いた特許事務所と、
ご指導頂いた弁理士先生に感謝するばかりです。


という記事を書いてから、約6年。

今も考えに変化はありませんが、

想像以上に、弁理士試験の若手(20代、30代)の
合格者数が減少しているため、

将来の弁理士不足が心配です。

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